目黒本町の家
この場所にはかつて画家であるお父様の設計したアトリエ付住宅がありました。築60年、建物の老朽化も目立ち、建て直すことになりました。建築には条件が良い場所でしたので、ビルの建築も考えましたが、施主といろいろ話していくうちに、地面を感じることが出来る木造に住みたいという事になり、木造二階建ての建築に落ち着きました。また今まで暮らしていたお宅は、老朽化こそすれ、建具や床材はまだまだ使える、というかむしろ味のあるものでした、そして何よりお父様の思いの詰まったものでした。
取り壊す前に選定し、保存しておいた材料たちを明り取りや、上り框に使用しました